いきいき通信オンライン 45号

いきいき通信オンライン 45号

2021年3月1日更新

2020年度いきいき通信年間テーマ

今私たちにできることは

新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、私たちを取り巻く生活環境は大きく変わりました。おうち時間の増加、人と人との距離を保つ習慣、オンライン化の普及、働き方の見直し等々−−。当法人も例外ではなく、これまで対面形式で実施していた多くの事業は、感染拡大防止の観点から例年同様の内容で実施することができなくなったりしました。しかし、このような状況下においても、啓発や地域交流を継続させていくために、今だからこそできる新たな取り組みを進めています。

第45号いきいき通信オンライン テーマ

コロナ禍での地域づくりの取り組み

ピアサポーター事業スタート

若年性認知症ピアサポーターの養成を始めました。講習会に参加されたサポーターの方に、ご希望のある当事者のご相談に乗って頂いています。

若年性認知症ピアサポート講習 第1回活動を実施しました

令和2年10月、東京都若年性認知症総合支援センターでは、初の取り組みとして、若年性認知症の当事者の方々を対象にピアサポート講習を実施しました。「ピアサポート」とは、当事者が、同じ立場や自らの体験をいかし、身近な相談者として仲間の支えとなる活動のことを言います。国が発表している認知症施策推進大綱では、「認知症の発症を遅らせ、認知症になっても希望をもって日常生活を過ごせる社会を目指す」ことを掲げ、その柱の一つとして当事者が主体となり、情報交換・発信を行う取り組みが求められており、ピアサポート活動もそのひとつとして期待されています。
今回は約10名の方々が受講され、ピアサポートの意義や心、傾聴の技法、実際の活動の流れなどを学びました。受講者は、ピアサポート活動というものを初めて知ったという方々も多く、熱心に講習内容に耳を傾けていました。また、ご自身の経験や力を活かしていきたい、という前向きな声も聞かれました。受講者には修了証をお渡ししています。
■第1回 若年性認知症ピアサポート活動 開催:令和2年11月
講習終了後の11月、第1回ピアサポート活動を実施しました。当事者 ・家族の抱えている悩みや不安について、ピアサポート講習修了者がサポーターとなって話を聞き、ご自身の経験を交えながらアドバイスをしていただきました。終了後は、ピアならではの「医療者には聞けないことが聞けた」「共感でき力づけられた」との感想が寄せられました。今後も、定期的に実施を考えていますので、「ピアサポート」を受けたいというご希望のある当事者やご家族がいらっしゃいましたら、当センターまでお気軽にご相談いただければと思います。
●連絡先:03-3713-8205 東京都若年性認知症総合支援センター

学びを止めないために

研修会やセミナーは、対面での接触を控えるため、区や都と相談しながら、最新の情報提供やオンライン運営などの工夫をして実施しています。

若年性認知症相談支援研修 初のオンライン形式で実施

若年性認知症の相談支援に携わる支援者(主に地域包括支援センター職員)の対応力向上を目的として、当センター作成・発行の東京都若年性認知症相談支援マニュアルを活用し、毎年「若年性認知症 相談支援研修」を実施しています。今年度は新型コロナウイルス感染症予防のため、初めての試みとしてオンライン研修を開催中(1月~3月)です。300名を超える多数の地域の支援者の方々にお申し込み頂き、例年の集合形式と同様の研修の質が保てるように、内容や参加方法など工夫しながら実施しています。

オンライン相談スタート

コロナ禍で来所が難しい方については安心して相談ができるよう、オンライン相談の取り組みを始めました。

東京都若年性認知症総合支援センター オンライン相談開始

新型コロナウイルス感染症の影響にて、面談の際に来所がご不安な方及び訪問相談もご希望されない方については、ご希望に応じてオンライン相談がご利用できるようになりました。利用にあたっては留意事項がありますので事前に確認していただき、ご同意頂いた上でのご利用をお願いしております(ホームページ参照)。なお、すべての相談をオンラインで完結することは難しい側面もあり、実際にお会いしてお話を伺ったり、ご状態を確認させていただいたりする必要性の高さも感じているところです。

高次脳機能障害者支援セミナー 資料配信のお知らせ

①「脳卒中による高次脳機能障害―その回復期リハビリテーションから社会復帰支援まで―」 和田義明先生 日産厚生会玉川病院院長 区西南部高次脳機能障害支援センター センター長 ②新型コロナウイルス(COVID 19)と高次脳機能障害
■開催方法:ホームページからの資料配信
■資料配信先: 当センターホームページ
■資料配信期間:令和3年2月1日(月)~2月28日(日)まで
■申込み不要 ■費用無料

最新NEWS

障害者手帳がカード形式にて配布(令和2年10月より)

障害者手帳の様式は、これまで紙形式のみでしたが、東京都は令和2年10月1日より、カード形式の申請も開始し、どちらか一方の選択が可能となりました。カード形式は保険証や運転免許証と同様のサイズに小型化され、持ち運びやすくなったことや、紙よりも耐久性にすぐれることなど、利便性が向上しました。
<すでに手帳を所持されている方で、カード形式への切替えを希望される方>
【身体障害者手帳】 再交付申請を行ってください。
【精神障害者保健福祉手帳】2年ごとの定期更新時に切替えが可能です。期限内途中での切替えは不可となっています。
<申請先>お住まいの各市町村の障害者手帳所管窓口(申請した際と同様の窓口となります)

「障害福祉サービス等事業者向け高次脳機能障害支援マニュアル」が発行されました

平成30・31(令和1)年度に厚生労働科学研究「高次脳機能障害の障害特性に応じた支援マニュアルの開発のための研究」が実施され、調査の結果、高次脳機能障害者が障害福祉サービスを利用する際の課題として 「事業所の障害特性への理解不足」「社会資源の不足」「制度の周知不足、ニーズと支援の不一致」ということが分かりました。今回その結果をもとに具体的な支援方法をまとめたマニュアルが完成しました。見えづらい高次脳機能障害を理解するためのポイントが分かりやすく説明されています。
ダウンロード先はこちら

就労継続支援B型 新商品販売

就労継続支援B型新商品販売イベント等の中止によって販売機会が少なくなりましたが、就労継続支援B型では皆さんに喜んでいただけるよう新商品を開発しました。

就労継続支援B型 目黒区高次脳機能障害者支援センターいきいき*せかんど

マフィン新商品のご紹介

黒糖グラノーラマフィン

黒糖と黒蜜を使用し、深みのある甘さが感じられます。フルーツグラノーラが生地にも入っており、見た目や食感も楽しめるマフィンです。 1個200円

バナナマフィン

バナナのしっかりとした風味が特徴のマフィンです。しっとりと口当たりも良いので、ぜひ一度ご賞味下さい。 1個150円

障害のある方働く場を応援してださい!

商品は電話またはホームページから注文票をダウンロードして注文もできますので、お気軽にお問い合わせください。対面販売先は下記をご参照ください。注文票のダウンロード先は こちら

目黒区役所(第1・3金曜11:30~13:30頃)/さんまるしぇ(月~土11:00~19:00 目黒区目黒本町1-14-24)

寄付金のお礼

このたび、ご寄付をくださったNPO 会員の皆様におかれましては、当法人の活動にご理解とご協力をいただき、心より感謝申し上げます。
皆様からお寄せ頂いたご厚意は、貴重な財源として事業運営に活用させて頂き、より一層専門支援の充実を図る所存です。今後とも、当法人事業への応援について宜しくお願い申しあげます。
●寄付頂いた方:47名 ●寄付金総額:1,321,314円 【1月末日現在】

寄付金のお願い

私共法人の理念は、制度の間にある人への支援を検討し、全国に普及啓発することであり、若年性認知症や高次脳機能障害の人のための専門施設が、その専門性を発揮して、安心・安全に運営を継続することが、何より大切なことと考えております。当法人の理念や活動に共感いただき、応援してくださる方は、大変恐縮ですが寄付金によるご支援、ご協力を賜われればありがたく存じます。 NPO法人は、賛助会員の皆様による事業の応援によって運営が成り立っております。皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

●ご寄付は以下の口座で承っております
■三井住友銀行店番号 094 学芸大学駅前支店
口座番号 6711899
口座名 特定非営利活動法人 いきいき福祉ネットワークセンター
■ゆうちょ銀行
記号 10000 番号 95750581
口座名 特定非営利活動法人 いきいき福祉ネットワ―クセンター

NPO会員のご案内会員とは

  • ●NPO会員とは、主に賛助会員で構成され、事業活動を理解・応援して下さる方をいいます。
  • ●当NPO法人の場合、若年性認知症や高次脳機能障害の啓発活動を応援して下さる方が会員となります。
  • ●施設利用の有無に関わらず、応援することができます。

会費とは

  • 事務局の運営、並びに通信の発行や講座等の啓発活動に使われます。
  • ●入会金…1,000円
  • ●年会費…1,000円

新規NPO会員のみなさま

  • 今回、6名の方に新しくご入会いただきました。ありがとうございます。今後とも宜しくお願い致します。


新型コロナウイルスとの日々はまだまだ続いています。大変なこともありますが、この状況であるからこそできることにも目を向けて前向きに取り組んでいけたらと思っています。