いきいき通信オンライン 42号
2019年8月27日更新
2019年度いきいき通信 年間テーマ 「絆」を深めよう
今年度のいきいき通信は、『「絆」を深めよう』を年間テーマにお届けします。
昨年度までのいきいき通信では、若年性認知症・高次脳機能障害の当事者・家族の方がよりいきいきと暮らせるよう、だれでも気軽にできるサポートの一例を通し、サポーターとして活動するきっかけ作りについてご紹介させていただきました。また、いきいき☆福祉まつりの開催・認知症カフェ訪問・関係機関へのインタビューなどを通し、高次脳機能障害や若年性認知症について啓発・発信を行いつつ、他機関の取り組みを知ることでのつながり作りにも力を入れ、今後の支援に活かせるよう取り組んできました。今年度は、これまで育んできた関係機関やサポーターとのつながりを土台に、地域へ出向いて、お互いの活動を知り合う機会を増やしながら、若年性認知症・高次脳機能障害に関わる関係機関・地域の方々と、さらに絆を深めサポーターの輪を広げていけたらと考えています。
42号テーマ 「身近な活動参加をきっかけに、地域や人との絆を深めよう」に決定!
今年度第1回目のいきいき通信は「身近な活動参加をきっかけに、地域や人との絆を深めよう」というテーマでお届けします。当センターでは、若年性認知症・高次脳機能障害の支援、普及・啓発として様々な活動を継続しています。今号では、実際に地域に出向き、活動を通して地域の様々な方との絆つくりについて発信していきたいと思います。
若年性認知症・高次脳機能障害は、どちらも分かりづらい障害であり、当事者の方に関わる方だけでなく、地域の方にも知って頂くことで、皆さんが生活しやすい地域作りに繋がります。今年は関係機関や地域の方々へより理解を広めていき、絆を深める1年間にできたらと思います。
❶これまで地域の支援者に行ってきた、「高次脳機能障害サポーター養成研修」ですが、今年度1回目は地域で障害のある方を見守る民生委員の方へ実施しました。
❷文京区に昨年できた社会資源、若年性認知症当事者・家族会の「シエル・ブルー」の勉強会に講師として参加し、若年性認知症に関わる方とのつながり作りの機会となりました。
❸日頃からお世話になっている目黒区中央包括支援センターに、いきいき*がくだいの就労グループのメンバーさんが、現在販売を計画中のちんすこうを届けました。
目黒区の民生児童委員さんに
2019年度 第1回めぐろ高次脳機能障害サポーター養成研修を行いました!
●開催日:平成31年4月25日(木)11:00~12:00 場所:目黒区総合庁舎 会議室
●目的:サポーター(高次脳機能障害の知識を持ち、必要時に配慮や手助けができる者)の育成、普及啓発
●内容:①高次脳機能障害の基礎知識(主な症状・サポート方法等) ②高次脳機能障害の方に対する支援について ③高次脳機能障害サポーターについて紹介
~参加の感想~ 目黒区民生児童委員協議会 障害福祉部会 部会長 松田 光弘 様より
私たち障害福祉部会は「さまざまな障害を正しく理解する」をテーマに、3年間様々な障害について学習会を行ってきました。今回のサポーター養成研修を通して、高次脳機能障害とはどういった障害であり、目黒区高次脳機能障害者支援センターではどのような活動・支援が行われているのか等知ることができました。普段の生活の中で高次脳機能障害のある方と接する機会はあまりないのですが、今後対応する機会があった際には、民生児童委員としてできることが、多少なりとも理解できたと考えています。大変素晴らしい研修でしたので、一人でも多くの方がこのサポーター養成研修に参加できるよう、多くの方に知らせていきたいと思います。
文京区若年性認知症の会「シエル・ブルー」の勉強会に招かれました。
文京区若年性認知症の会「シエル・ブルー」は、有志の社会福祉士、介護福祉士、看護師(認知症支援コーディネーター)、保健師等の専門職で行っており、月1回のカフェと年に数回勉強会を行っています。
令和元年度1回目の勉強会は、若年性認知症総合支援センターの野々山陽子さんをお招きしました。前半は実際にセンターについて事例を通してお話いただき、若年性認知症支援コーディネーターの重要性を感じました。当事者ご本人、ご家族にとっては大きな力になると思います。後半は大きな円になり、質疑応答や意見交換を行い、時間が足りなくなってしまうほど多くの発言がありました。まだまだ未熟な「シエル・ブルー」ではありますが、皆さんとの出会いやつながりを大切にしながら、今後も活動を継続していければと思います(シエル・ブルー運営者一同より)
●定例会:毎月第1土曜日 10:00~12:00
●お問い合わせ:文京区若年性認知症の会(文京区社会福祉協議会・地域福祉推進係) Tel. 03-5800-2942
若年性認知症就労グループ チームワンステップが
中央包括支援センターへちんすこうの配布に行きました
若年性認知症就労グループ チームワンステップとは
チームワンステップとは、若年性認知症就労グループ。仕事に準ずる活動として、地域の見守り、公園花壇整備、企業からの受注作業、お菓子製造を行っています。お菓子製造の中で、ちんすこうを作っています。
ちんすこうは、小麦粉、砂糖、ラード、塩のみという少ない材料で出来ます。そして手順もとても簡単であるため、若年性認知症のご本人とご家族、周りの方々とつながるきっかけとして広めていきたいと考えています。
目黒区中央包括支援センターへのちんすこう配布
ちんすこうの普及啓発のために、試作品を5月に中央包括支援センターへお渡しに行きました。
チームワンステップのメンバーからは、ちんすこう作りで大変だったことと共に、「家族や同じ病気の仲間と共に今できることを活かして一歩ずつ進みたい」ということをお話されていました。中央包括支援センターの皆様からは、“甘さ・塩味が丁度よい”“色合いを考えた味があるといいかも”など貴重なご意見を頂きました。今後のチームワンステップの活動を楽しみにしてください。(文・浅野)
いきいき*がくだい活動紹介&スタッフ紹介コーナー
がくだい活動紹介コーナー❶
「ハッピーコミュニケーション」
「がくだいの山田です。いきいきで作業療法士として働き始めて5年が経ちます。まだまだ利用者様に助けられながら、日々仕事に取り組んでいます。今回は、ハッピーコミュニケーションの活動について紹介します。この活動では、脳卒中によって失語症になった方々に対して、口の体操を行ったり、言葉以外で伝える方法(写真やジェスチャー、イラストで書いて相手に伝える)を練習したりしています。話すことが苦手になると、相手に伝えることを諦めてしまう方が多いので、スタッフも最後まで諦めないで根気よく支援できるように心がけています。障害をもって辛い日々を送っている皆様が、少しでも笑顔になれる時間が増えればと思って日々仕事しています」
がくだい活動紹介コーナー❷
「清掃ボランティア活動」
「いきいき*がくだい歴6年、作業療法士の浅野です。利用者様は様々な経験をされている方が多いので、人生に関する色々なことを教えていただいています。私は、清掃ボランティア活動について紹介します。利用者様と一緒に、週1回金曜日に学芸大学駅周辺や碑文谷公園の清掃を行わせていただいています。地域の清掃活動を通じて、利用者様に、地域に貢献しているという充実感を持ってもらえるように、お手伝いをさせて頂いています。年1回、目黒区役所に清掃ボランティア活動の報告を行っているのも、利用者様のやりがいにつながっています。一人でも多くの利用者様に『今日も楽しかった』と思ってもらえるように仕事をしています。」
ホームページリニューアルのお知らせ!!
すでにお気づきの方もいらっしゃると思いますが、昨年度の途中から当法人のホームページが大幅にリニューアルしました。デザインだけでなく、新たなコンテンツを追加して、より専門的な内容を詰め込んだホームページになっています。ここでは、新しいコンテンツの一部を少しご紹介させていただきます。
❶若年性認知症と高次脳機能障害についての基礎知識:若年性認知症にはQ&Aもあるので、初めてホームページを訪れた人でも参考にして頂ける内容となっています。
❷イベント/家族会/カフェ情報:当法人のイベントやカフェ情報の他、近隣家族会の紹介や、家族会のイベント情報を更新していきます。
❸問い合わせフォームの設置:初めての方でも気軽に相談できるよう、メール相談を作りました。
ここで紹介した内容以外も、各コンテンツリニューアルしているので、ぜひ一度ご覧になってください。若年性認知症・高次脳機能障害の当事者、ご家族、支援機関の方にも有益な情報がお渡しできるように努めていきます。また、今後はFacebookの開設も目指し、より様々な世代へ普及啓発できるよう取り組んでいきます。引き続きホームページ更新にご期待ください。
就労継続支援B型事業所「いきいき*せかんど」
季節限定商品紹介(10月~販売開始予定)
お子さまから大人まで大人気! 「さつまいもマフィン」
さつまいもとハチミツの深みのある甘さが特徴です。ごまの香ばしさもお口の中で広がります!
ぜひ、一度ご賞味ください♪
●価格 1個 150円
スタッフおすすめ♪ 「黒糖くるみビスコッティ」
生地にくるみが入っていて、黒糖の自然な甘さがお口全体に広がります。とてもリッチなお味で、スタッフの一押し商品です!!
●価格 1袋5本入り 150円
各商品販売先:目黒区役所(第1・3金曜 12時~13時半頃)
さんまるしぇ(月~土 11:00~19:00 目黒区目黒本町1-14-24)
NPO会員のご案内会員とは
- ●NPO会員とは、主に賛助会員で構成され、事業活動を理解・応援して下さる方をいいます。
- ●当NPO法人の場合、若年性認知症や高次脳機能障害の啓発活動を応援して下さる方が会員となります。
- ●施設利用の有無に関わらず、応援することができます。
会費
- 事務局の運営、並びに通信の発行や講座等の啓発活動に使われます。
- ●入会金…1,000円
- ●年会費…1,000円
新規NPO会員のみなさま
- 今回4名の方に新しくご入会頂きました。ありがとうございます。今後とも宜しくお願い致します。
今回も多くの利用者様、関係機関の方々にご協力いただきました。今後もこのつながりを大事にして、良い支援につながるようにしていきたいと思っています。本当に有難うございました。(文:白川)