いきいき通信オンライン 40号
2018年9月8日更新
2018年度いきいき通信 年間テーマ サポーターの輪を広げよう
今年度のいきいき通信は、「サポーターの輪を広げよう」を年間テーマにお届けします。昨年度のいきいき通信では、支援者・一般の方々ともに、地域のなかで身近で気負わずに参加ができるサポーターの形として、「ボランティアにチャレンジする」「講演会などに足を運び障害や病気について学ぶ」「地域のお祭りなどのイベントに参加する」「福祉施設の商品を購入し、障害を持つ方の働くを応援する」などをご紹介させていただきました。今年度は、皆さんとさらなる交流の機会を作りながら、サポーターの輪を広げられる取り組みとして、40号では「参加して! 交流して! 知ってみよう」をテーマに、次号では「聞いて! 活かして! 広めよう!」をテーマに、サポーターの輪を広げるための工夫を、地域の実践例を参考にしながら発信していきます。
参加して!交流して!知ってみよう!
今年度第1回目のいきいき通信は「参加して!交流して!知ってみよう」というテーマでお届けします。
これまで高次脳機能障害や若年性認知症の当事者・ご家族、関係機関、地域の方々、サポーターになって下さった皆さんと少しずつ作り上げてきている支援の「輪」。今回は、皆さんと一緒にイベントなどへの参加・交流を通して、その「輪」を広げていけたらと思っています。
平成30年9月17日(月・祝)12:15〜14:30
会場:いきいき福祉ネットワークセンター施設内
「参加・交流・知る」場として、いきいき福祉ネットワークセンターで初めて開催するのが「いきいき☆福祉まつり」です。「いきいき☆福祉まつり」を開催する目的としては、❶ 当事者・ご家族・ボランティア・サポーター・地域の皆さんとの交流の場を作る ❷ 交流を通して見た目には分かりにくい高次脳機能障害や若年性認知症について知ってもらい理解を深めてもらう ❸ 当事者の皆さんにとって新たな社会参加の場をつくる、です。
百聞は一見に如かずということわざもありますが、皆さんにはぜひおまつりに参加して、交流して、体験を通して、高次脳機能障害や若年性認知症について知って頂けたらうれしいです。サポーターが広がる機会となるよう私たちも絶賛準備中ですので、乞うご期待ください!
最新ニュース情報
主に重度の認知症の方へ
精神障害者保健福祉手帳1級取得者は「心身障害者医療費助成制度」が利用可能に!
精神障害者手帳1級を取得されている方は、平成31年1月1日から「心身障害者医療費助成制度(マル障)」が適用になります。上記制度は、医療機関の自己負担が1割に減額され、精神科以外の科でも対象になり、通院・入院ともに利用できます。平成30年11月から申請受付開始、窓口は各市町村の担当課になります。
現在、精神障害者保健福祉手帳1級以外の等級をお持ちの方であっても、状態の変化により1級相当に該当すると考えられる際には、有効期限内であっても障害等級の変更申請を行うことが可能です。
ご不明な点はどうぞお問い合わせください。
就労を目指す障害のある方へ
4月から改正障害者雇用促進法が施行され雇用義務に精神障害の方が加わりました!
平成30年4月から改正障害者雇用促進法が施行され、障害者雇用義務にこれまでの身体障害者、知的障害者に加え精神障害者が加わりました。それに伴い、民間企業が障害者を雇用しなければいけない割合(法定雇用率)が2.0%から2.2%へと上がりました。適応される民間企業の範囲もこれまで50人の従業員に1人の割合でしたが、45.5人以上の事業所に広がりました。障害を持つ方が周囲のサポートを受けながら、自分らしく力を発揮できる社会が広がると良いと思います!
高次脳機能障害の就労支援 ~いきいき*せかんど編~
通所施設ではどんな訓練をしているの? 訓練にはどんな目的や効果があるの?
いきいき*がくだい&いきいき*せかんどでの取り組みについて詳しくご紹介します!
目黒区高次脳機能障害者支援センターいきいき*せかんどでは、社会復帰を目標とした自立した生活ができること、職業準備性を向上することを目指し、
❶日常生活の安定 ❷対人スキルの向上 ❸自発性の向上 ❹障害の理解、代償手段の獲得
を目的に集団・個別訓練を行っています。今回は❶をご紹介します。※職業準備性とは…職種を問わず、働く上で必要とされること。社会人として当たり前に求められる行動や態度。
❶日常生活の安定
職業準備性ピラミッドの図にあるように、就労をする上では、日常生活の安定が全ての土台となります。どれだけ作業能力が高くても、体調や日常生活が安定しなければ、長く働き続けることはできません。また、再発のリスクも高くなります。高次脳機能障害のある方は、日常生活の中で、以下のような問題が生じることが多くあります。
そのため、それぞれの方に合わせて、管理する内容・基準を確認し、個別の管理帳を導入しています。例えば、食事量が多く内容も偏りやすい方には、適切な量(1人前)、バランスの良い食べ方(主食・主菜を減らして副菜を摂る、麺類のスープは飲まない等)を確認し、日々管理帳に記録していただいています。
また、ご本人だけで取り組むということではなく、ご家族にもご協力いただいたり、訓練(健康講座等)にてメンバー同士でアドバイスできる場面を設定したりしています。
その結果、食事量・内容を調整する、運動量・歩数を意識して週末に出かける、就寝・睡眠時間を意識して生活リズムを見直す等、意識して実践・管理される方が増えています。 (文・関根)
季節限定レモンビスコッティ販売中!
生地にレモンピールが入って、口の中で爽やかな甘さが広がります。初夏にピッタリのお味で、毎年ご好評いただいている商品です!
販売先:目黒区役所(第1・1金曜 12時~13時半頃)
さんまるしぇ(月~土11:00~19:00 目黒区目黒本町1-14-24)
NPO会員のご案内会員とは
- ●NPO会員とは、主に賛助会員で構成され、事業活動を理解・応援して下さる方をいいます。
- ●当NPO法人の場合、若年性認知症や高次脳機能障害の啓発活動を応援して下さる方が会員となります。
- ●施設利用の有無に関わらず、応援することができます。
会費
- 事務局の運営、並びに通信の発行や講座等の啓発活動に使われます。
- ●入会金…1,000円
- ●年会費…1,000円
今年のテーマは「サポーターの輪を広げよう」です。皆さんとの交流を通して、支援の輪が広がる記事をお届けできるようメンバー一同頑張って参りますのでよろしくお願いします! (梅澤)