就労継続支援B型のお菓子製造

就労継続支援B型で行っている「お菓子製造」について、ご紹介しようと思います。

2021.11.1更新

こんにちは、いきいき*せかんどです。

今回は就労継続支援B型のお菓子製造についてご紹介します。
お菓子製造は約6年前にB型の方向性や、やりたいことをメンバーで話し合った結果、高次脳機能障害を一般の方々にも知っていただくための一つのきっかけとして始めることとなりました。

とは言ってもお菓子については素人、且つ高次脳機能障害の影響もあり、衛生面や仕事としての意識が不十分、商品の出来にムラがある、メンバー同士での声掛け・確認がないなど様々な課題があり、スタッフが主導で行うことが多くありました。それでもメンバーとスタッフで試行錯誤を繰り返し、一つずつ課題をクリアしながら進めてきました。今ではオーブンの操作や包丁の管理といった安全管理の部分を除いて、作業の準備・片づけを含むほぼ全ての工程を、メンバー同士で声を掛け合い、分担・協力しながら行っています。
お菓子製造を行う上で気を付けていること、意識していることは?とメンバーに聞くと、
★衛生管理(手洗い・消毒、身だしなみ、手袋の着用など)
★メンバー同士で協力すること(声掛け・確認、役割分担、サポートの依頼など)
★商品(お客様に買っていただくもの)として責任を持って丁寧に行うこと
★お客様に喜んでいただくために、またより多くの方に手に取ってもらうために新商品を開発すること

と、メンバーそれぞれがご自身の考えを述べられていました。
内容としては当たり前のことと思われるかもしれません。しかし製造を始めてしばらくは、このようなことをスタッフからお伝えすることはあっても、メンバーから出てくることはありませんでした。この数年間、ただ製造を行うだけでなく、仕事の姿勢についての話し合いやマニュアルの活用等を繰り返し行ってきたことで、高次脳機能障害を補いながら働くということを、メンバーそれぞれが理解し実践されるようになったのだと思います。
現在は製造した商品をメンバーが販売することができず、もどかしさがありますが、コロナが落ち着き、直接お客様と交流できるようになることを楽しみに、まずは地道に質の良い商品を作り続けていきたいと思いを新たにしています。
メンバーが作ったマフィンやビスコッティは、区役所(第1・3金曜日)やさんまるしぇ、COHANAで販売していますので、是非一度お試しください。

目黒区高次脳機能障害者支援センター

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