12月13日(木)いきいき*がくだいに通所されている若年性認知症の方々とそのご家族の望年会を開催いたしました。
2019.12.25更新
「望年会という活動を通じて、ご本人とご家族、ご家族同士の交流の場とする」、「役割をもって恒例イベントの計画・実行を行い、楽しみながら一年を振り返り、達成感や仲間意識を得る」ことを目的として毎年12 月に開催されています。
今年は下記のような内容です。
❶若年性認知症の人と家族がつながろうプロジェクト:ちんすこう作り
❷抱負発表
❸活動紹介
❹メンバー全員合唱、チェロ演奏、全員合唱
若年性認知症の人と家族がつながろうプロジェクト:ちんすこう作り
いきいき*がくだいでは “若年性認知症の人と家族がつながろうプロジェクト”という活動を行っています。目的は今できることを活かして、家族や同じ病気の仲間と一歩ずつ進むこと。具体的な活動内容としては、誰でも簡単に作れるお菓子(ちんすこう)作りを行っています。当日はご家族の皆さんも一緒にちんすこうを丸める作業を体験していただき、親交を深めていただくことができました。
抱負発表
ご本人とご家族に今年を振り返っていただき、来年に向けての抱負を語っていただきました。
活動紹介
活動紹介では、通所メンバーの方から一年間の活動についての報告がありました。内容は、初詣・お花見・デイキャンプなどの外出活動、清掃活動・目黒区役所の環境保全課への活動報告、男の料理、碑文谷体育館でスポーツを楽しむスポーツ広場・体育館清掃などについての発表。このために通所メンバーの方が2か月かけて準備してきたものです。
通所メンバー全員合唱、チェロ演奏、全員合唱
通所メンバー全員で「あの素晴らしい愛をもう一度」を合唱。通所されているAさんのチェロとスタッフによる「霞か雲か」の合奏。最後に参加者・スタッフ全員合唱で「見上げてごらん夜の星を」を合唱しました。
ご家族同士のコミュニケーションの場として、一年を振り返り達成感や仲間意識を深める場としてとても和やかで良い会が開催できました。最後に皆さんで作ったちんすこうをお土産としてそれぞれのご家族にお渡しして閉会となりました。
#001 若年性認知症と高齢者の認知症との違いをご存じですか?
認知症の原因となる疾患は、若年性認知症も高齢者の認知症も変わりはありません。ただし高齢者の認知症の場合はアルツハイマー型認知症の患者数が一番多いのに比べ、若年性認知症の場合は脳血管型認知症が一番多いという違いがあります。また若年性認知症の場合は男性の方が女性よりも患者数が多いという特徴もあります。
発症の平均年齢は51歳(2009年厚生労働省発表)。働き盛りに休職、退職することとなり経済的に困窮する例が多い点も若年性認知症の特徴です。発症する年齢が早いため、変化に気付くのに時間がかかり診断が遅れる場合も多くみられます。また、介護が配偶者に集中する場合も多く、さらに親との複数介護となるケースも見られます。高齢者と比較して、介護者が抑うつになるケースも多いという調査結果もあります。
若年性認知症は、介護保険制度を使ってデイサービス、ショートステイ、グループホームなどの施設が利用できますが、若年性認知症のニーズに合った社会資源の数が少ないという点が問題です。これらのサービスは高齢者中心であるため、当事者が馴染まずに帰ってきてしまうことがよくあります。体力もあり広範囲に歩き回る、興奮の度合いが大きい、マンツーマンの対応になるなど介護者の負担が大きいと言われます。
東京都若年性認知症総合支援センター
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