いきいき*せかんど ~コミュニケーション講座~
2017-09-19更新
いきいき福祉ネットワークセンターの守屋です。
突然ですが、円滑なコミュニケーションがとれない時ってどんなときでしょうか?
例えば、世代間のずれ(例:団塊VSゆとり)によって一方的に自分の思いを主張したり、怒ったり、伝えることを諦めたりしたこともあるかもしれません。お互いのことをよく知ろうとせず、一方的に思い込むことってありますよね?
高次脳機能障害の方も、
表情を読み取ったり、相手の立場を考えて行動することが難しい!
失語症によってスムーズに言葉がでてこないので、言いたいことが上手く伝えられない!
といった高次脳機能障害によって起る症状によって、
円滑なコミュニケーションがとれず、気持ちがすれ違ってしまうことがよくおきてしまいます。
そのために今回は、
- コミュニケーションをとる前に、自分のこと、相手のことを知る!
- お互いに気持ちの良いコミュニケーション方法を考える!
- 実践し体験する!
の3つのステップを踏み、円滑なコミュニケーションをとるための訓練として、「コミュニケーション講座」を開催しました。
コミュニケーション講座の概要
ステップ1:自分のこと、相手のことを知る!
講座の目的・コミュニケーション障害の特徴・自分と相手のコミュニケーションの特徴を確認する。
つい忘れてしまいがちな自分のよいところ、苦手なところ、相手の特徴などを改めて気づくきっかけにします。
皆さん、自分の苦手なところは多く思いつくようですが、よいところは中々思いつかず、苦戦しているようでした。
ステップ2:気持ちの良いコミュニケーション方法を考える!!
伝え方、聴き方、言語以外の表現方法、社会人としてのコミュニケーションの4つを軸に、より良いコミュニケーション方法を考える。
丁寧すぎても、簡単すぎても上手く伝わらない、積極的に意見を出し合ってまとめていました。
ステップ3:実践し、体験する!!!
ステップ2で考えた方法で、実際の例を取り上げて実演し、対応方法を体験する。
考えて、体験することで、コミュニケーションを取る上での経験値になります。
少し照れくさそうに、言葉以外の表情や抑揚にも気を遣って実践していました。
今回の講座では、自分のこと、相手のことを考える機会を多く作りました。私達も自分の立場や、相手の立場を考えた時に優しくなれることがありますよね?
高次脳機能障害者の方も同じように考える事ができます。そのためには多くの体験による気づきが必要になるのです。ある利用者さんは「相手に説明するのがすごく難しい、高次脳機能障害になって20年以上感じている」と話されていました。
しかし、今回の講座を受けて、より良いコミュニケーション方法が考えられた!と前向きな言葉が聞かれ、体験することでコミュニケーションについての新たな気づきを得られたようです。
著者個人としても、「自分のこと、相手のことを知る」大切さを改めて気づくことができ、今後のコミュニケーションに活かしていきたいと思える体験になりました。
目黒区高次脳機能障害者支援センター
目黒区高次脳機能障害者支援センターでは、目黒区の高次脳機能障害当事者、ご家族の方への総合的な支援を行っております。
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