いきいき*せかんど~受注作業について~
2016-10-13更新
こんばんは。いきいき*せかんどの建石です。
就労継続支援B型事業所では、これまでブログでお伝えしてきたように「高次脳機能障害啓発のための缶バッジ・キーホルダー製作・販売」「ビスコッティ製造・販売」に力を入れて取り組んでいます。実は、これら以外にも、臨時で依頼のある「受注作業」にも取り組んでいます。今回は「受注作業」についてお話していきたいと思います。
「受注作業」とは、地域の企業・施設から依頼があった仕事を納期に間に合うように仕上げて納品するものです。今まで受けてきた作業内容は、「コースター封入」「バレンタイン用ラッピングバック封入」「バルーン準備」等です。
今、就労継続支援B型事業所のメンバーさんは「マフィン用ラッピングバック封入」を行っています。
工程は ①袋の仕分け → ②モールの仕分け → ③封入 → ④テープ留め の4工程です。
①袋の仕分け
②モールの仕分け
③封入
④テープ留め
この作業は同じ工程の繰り返しですが、より正確に、同質の製品を作るために「作業マニュアル」は欠かせません。マニュアルの使用は、注意障害や記憶障害、遂行機能障害を補うために取り入れていますが、慣れてきた作業ではマニュアルの使用を怠りやすくなります。「何回もやっているから大丈夫」「もう覚えているから見なくて平気」なんて声も聞こえてきますが、そんな時はスタッフからマニュアルを使用するよう声掛けをしています。なぜなら、慣れてきた作業で記憶に頼って作業を進めることや、確認を怠ることでミスが出やすくなり、正確で同質の製品作りが難しくなるからです。
受注作業では「商品を作っている」、「工賃を頂いている」という働くことの認識を高めると共に、自身の高次脳機能障害への気付き・代償手段の獲得の必要性に再度目を向ける機会としています。障害者就労では、決まった作業を繰り返し取り組むことも多いため、将来を見据えて、繰り返しの作業であっても「マニュアル」を確認することの大切さを伝えています。
また、受注作業を通して、「細かい作業が好き」、「机上の事務作業よりも物品を介した作業の方が集中できる」、「納期のある作業は焦ってしまう」…等、新たな発見もあります。その発見をぜひ、今後の就職活動や訓練への取り組みに活かしていきましょう!!
目黒区高次脳機能障害者支援センター
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